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京王電鉄


全国鉄道図鑑

京王帝都電鉄2010系・5000系・3000系・6000系
▲ 京王帝都電鉄2010系・5000系・3000系・6000系 京王れーるランド/2014.2.18

【運行エリア】

東京都西部・神奈川県相模原市ほか

【概要】

東京・新宿と八王子を結ぶ京王線と渋谷〜吉祥寺を結ぶ井の頭線を中心とした鉄道会社。

京王線系統の母体は1905年に日本電気鉄道株式会社が鉄道敷設を出願したことに始まる。当初は蒲田〜立川・新宿を結ぶものだったが、最終的には1910年に京王電気軌道と改称、1913年に笹塚〜調布間の鉄道事業と接続するバス路線の事業を開始。1914年には新町(西新宿付近)〜笹塚間を延伸、以降1916年までに新宿追分〜府中間が開業する。

府中〜八王子間は補助金を目的に別会社(玉南電気鉄道)が1925年に開業させる。京王は1372o軌間、玉南は1435o軌間だったため当初は直通できなかったが、1926年には玉南を京王が合併し、1927年に1372oへ統一する工事を実施、1928年からは直通運転を開始した。1931年には御陵線(北野〜御陵前間)が開業する。

井の頭線の前身は1928年に設立された東京山手急行電鉄株式会社が母体。大井町〜自由が丘〜明大前〜中野〜板橋〜北千住〜洲崎町を結ぶ路線の建設を計画していたが、1931年に合併した渋谷急行電鉄の計画線である吉祥寺〜渋谷間の建設を先に行うこととし、1933年に渋谷〜井の頭公園まで開業、1934年に吉祥寺まで開業し全通する。その後、1940年に小田原急行電鉄へ合併される。

小田原急行電鉄は1942年に東京横浜電鉄と合併、東京急行電鉄となる。京王電気軌道は1944年に陸上交通事業調整法に基づき東京急行電鉄と合併。終戦後まで「大東急」の一員となった。

1945年1月に御陵線が不要不急路線とされ休止。7月には新宿駅を現在地に移転。10月には京王線を地方鉄道法に基づく鉄道に変更されている。

1947年に大東急が分割再編成される。この際、戦災や付帯事業を失ったため経営基盤がぜい弱な状況だった京王線は井の頭線を加えて「京王帝都電鉄」として分離を図ることとなった。それでも分離直後は経営は安定せず、戦災復旧・設備増強のほかに、付帯事業の強化を行った。

1955年には競馬場線が開業。同年には高尾自動車(バス事業)の買収を行い、以降バス事業の強化も図られた。一方、1960年代には鉄道事業の拡大も計画されたが多くは実現せず、1964年に多摩動物公園線、1967年に高尾線が開業。1971年からは相模原線が順次延伸され、1990年に橋本まで全通した。また、1978年には新線新宿〜笹塚間の京王新線が開通し、この区間が複々線化された。1980年からは都営新宿線との相互直通を開始している。

京王線では当初新宿〜調布間の複々線化が予定されていたため、一部の駅では改良工事などの際に複々線に転用可能な引き上げ線が建設されていた。ただし、全区間の複々線化は事業化されておらず、1990年代に8000系導入による輸送力の増強と笹塚〜調布間は連続立体交差化事業が推進されている。また、明大前・千歳烏山の両駅は副本線が追加され、列車退避・交互発着が可能なように改良される。また、井の頭線も18m車6両による輸送力増強が検討されたが、最終的には20m車5両での輸送力増強となった。

1998年の会社設立50周年を機に社名を「京王電鉄」に改称。バス事業は2002年までに子会社等に移管し、本体直営ではなくなっている。2018年からは座席指定列車「京王ライナー」の運行を開始した。

【Webサイト】

京王グループ(https://www.keio.co.jp/

【掲載車両リスト】

★京王線系統
京王帝都電鉄2400形
2400形
京王帝都電鉄2010系
2010系
京王帝都電鉄5000系
5000系(初代)
京王電鉄6000系
6000系
京王電鉄7000系
7000系
京王電鉄8000系
8000系
京王電鉄9000系
9000系
京王電鉄5000系
5000系(二代目)
★井の頭線系統
京王電鉄3000系
3000系
京王電鉄1000系
1000系