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三岐鉄道270系・140形・200系・130形


全国鉄道図鑑

三岐鉄道270系他(K72編成)

▲ 三岐鉄道270系他(K72編成) 楚原/2023.12.26

概要

近畿日本鉄道北勢線で使用されていた4つの形式が、2003年に三岐鉄道への移管に合わせて移籍した。

270系は1977年導入。近代化事業の一環としてモ270形6両とク170形2両が製造された。切妻の運転台が特徴で、2段式ユニット窓と両開き扉を採用している。また、1990年に増備車となるモ277形1両が増備された。

140形は三重交通サ2000形として1960年から7両が導入。1977年の近代化に合わせて5両は270系同様の運転台が新設された。

200系は三重交通モ4400形として1959年に1編成3両が導入。当時狭軌線だった湯の山線の観光輸送用として導入された。垂直並行カルダン駆動や、湘南形2枚窓を採用した前面形状など意欲的な設計だったが、メンテナンス面から近鉄合併後に電装解除された。1977年からはモ270形と編成を組むようになった。

130形は三重交通サ360形として1954年に8両が製造。当初は三重線系統に配置されたが、1960年から6両が北勢線に転用された(のちに1両が内部・八王子線に再転属)。その後、近代化に合わせて2両が先頭車化改造された。

各型式とも、1977年に北勢線の近代化事業に合わせて編成の固定化が行われ、形式にかかわらず組成されるようになった。また、三岐鉄道移管後、北勢線高速化・近代化事業が行われるのに伴い、一部編成の冷房化や編成の見直し(ク140形の付随車化)、モーターの分散配置などに伴う高速対応改造などが施された。

合計で7編成24両が在籍。

車両一覧(リンクをクリックすると車両別ページが開きます)

編成番号車輌番号(製造年)備考
K71 クモハ271-サハ146-クモハ171
(1977/1960/1977年)
K72 クモハ272-サハ147-クモハ172
(1977/1961/1977年)
K73 モ273-サ142-サ136-ク141
(1977/1960/1954/1960年)
K74 モ274-サ144-サ137-ク143
(1977/1960/1954/1960年)
K75 モ275-サ138-ク145
(1977/1954/1960年)
K76 モ276-サ135-ク134
(1977/1954/1954年)
K77 モ277-サ201-サ101-ク202
(1990/1959/1959/1959年)