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【全国鉄道図鑑】大井川鐵道C10形

大井川鐡道C10形(8号機)
▲ 大井川鐡道C10形(8号機) 駿河徳山/2015.4.3

【概要】

1930年製造の蒸気機関車。鉄道省(のちの国鉄)が製造した。

タンク式の蒸気機関車で、明治時代に導入した機関車の置き換え用に製造されている。テンダー機をベースとして開発したため、大型機関車に近い性能が発揮できた反面、軸重が大きくなったため、地方線区向けに設計改良したC11形の増備に移行し、23両のみの製造にとどまっている。

1960〜1962年にかけて廃車が行われ、1両(8号機)が岩手県宮古市のラサ工業内の専用線で用いられた。専用線廃止後、1994年に大井川鐡道に譲渡されている。なお、C10形の保存車両はこの1両のみとなっている。