小田急電鉄3000形
(Super Express:SE車)
全国鉄道図鑑
▲ 小田急電鉄3000形 海老名車両基地(一般公開)/2019.5.26
【概要】
1957年から製造された特急用車両。新宿〜小田原間を60分で結ぶことを目標として検討が重ねられ、最終的に国鉄(高速台車振動研究会)と小田急電鉄での共同開発が行われた。
車両設計に当たっては車両の軽量化・高速化に重きが置かれ、陳腐化対策として耐用年数を約10年と設定。本格的な風洞実験を行い前頭部の形状を決定。また、連接構造を採用した。また、車両は当初5両編成(全長70m)で計画されていたが、1957年に一般列車が6両編成(全長105m)となり、こちらも8両編成(全長108m)となった。
1957年から営業運行が開始されたほか、同年には国鉄線内での高速実験にも使用されている。
3100形導入後、1968年には御殿場線電化に合わせて直通列車(連絡急行「あさぎり」に格上げ)に使用されることになり、5両編成への短縮改造が行われ、合わせて一部車両の先頭車化改造が行われた。この際に先頭車前面部の形状が変化している。1980年の7000形LSE車導入以降、老朽化もあり「あさぎり」を除く列車からは運用から離脱。継続使用される4編成に対しては車体修理が行われた。
1991年春に「あさぎり」での運行からも離脱し、1992年にさよなら運転が行われ全廃。1983年に1編成が大井川鉄道へ譲渡(1992年廃車)されたほか、1編成が海老名車両基地で保存、うち2両が原型への復元が行われた。なお、ロマンスカーミュージアムへの保存が予定されている。
▲ 小田急電鉄3000形特急「あさぎり」 御殿場/撮影日不明
<提供:みきよひろさん>
<提供:みきよひろさん>
▲ 小田急電鉄3000形 海老名車両基地【一般公開】/2003.10.19
▲ 小田急電鉄3000形・70000形 海老名車両基地(一般公開)/2019.5.26
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