一畑電車
全国鉄道図鑑
▲ 一畑電車7000系・2100系・5000系(7001号車・5010・2101編成) 川跡/2023.8.17
概要
島根県東部を東西に結ぶ鉄道路線を運営する。電鉄出雲市〜松江しんじ湖温泉間の北松江線と川跡〜出雲大社前間の大社線が現存するが、過去には広瀬線や立久恵線(いずれものちに買収した路線)も運営していた。
前身となる一畑軽便鉄道は1912年設立。出雲今市(出雲市)側から建設が進み、1915年には一畑付近まで開通。その後、1925年に電化することとなり一畑電気鉄道に社名変更。1927年に既存区間が電化され、1928年には北松江(松江しんじ湖温泉)まで延長、1930年には出雲大社側の路線も開業した。
1957年には最高速度85q/hへ向上。1964年に出雲市駅に隣接したターミナルビルを建設、電鉄出雲市駅として移転開業した。しかし、1966年からは赤字に転落し、沿線道路の整備が早いペースで進んだこともあり利用客が逸走。それに合わせて徹底的な合理化が図られた。
1990年代には当時の運輸省による欠損補助の見直しに対して、さらなる経営改善を迫られたが、沿線自治体のバックアップや企業努力により設備の近代化などが図られる。その後、「一畑電車および沿線公共交通確保のあり方に関する検討委員会」にて所有権移転を伴わない上下分離方式の検討が行われ、最終的には2006年に鉄道会社の分社化が決定、「一畑電車」として分社化された。
分社化後も経営努力が続けられているほか、2011年からは県・沿線自治体の支援計画により、10年間で車両の更新や線路・施設の改良などが行われる。
運行エリア
島根県出雲市・松江市ほか
Webサイト
ばたでん(https://www.ichibata.co.jp/railway/)
掲載形式リスト
■デハ1形 |
■デハニ50形 |
■2100系 |
■5000系 |
■1000系 |
■7000系 |